山階鳥類研が天龍村でブッポウソウ調査

地域の話題

[ 2017年 6月 16日 金曜日 16時39分 ]

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 千葉県の山階(やましな)鳥類研究所(千葉県)研究員の仲村昇さん(44)が15、16の両日、県天然記念物の渡り鳥「ブッポウソウ」の越冬地を探る目的で、昨年2羽に取り付けた衛星利用測位システム(GPS)を回収しようと天龍村に訪れた。16日午前中に捕獲した1羽にはGPSが付いていなかったものの、現場に招待された地元の子供たちは、美しい青色の羽を間近で見て喜んだ。

 西日本に比べ、東日本に飛来する個体の越冬地に関するデータが少なく、仲村さんが昨年6月に同村を訪れ2羽を捕獲してGPSを取り付けた。1年後、村に戻った同じ個体を捕獲できれば希少な飛来ルートのデータを入手できると期待が寄せられていた。

 この日は村内に巣箱を設置してブッポウソウ保護に努める天龍小学校の児童6人も参加。捕獲場所に移動してから1時間ほどが経過した午前7時半過ぎ、個体を傷つけないよう捕獲に無事成功した。

 個体は体長約25センチ、翼長約19センチ、体重約150グラムで、羽の色などからメスと断定。仲村さんによると、前日の観察では捕獲場所付近でGPSのアンテナらしき装置を付けた2個体を確認したものの、この日捕獲した個体には装着した跡はなく別の個体の可能性もあるという。

 一方、子供たちは待ちに待ったブッポウソウとの対面に大喜び。羽やくちばしなど特徴ある部分を良く見て観察した。熊谷翔太君(11)は「きれいだった。いっぱい繁殖してほしい」と話した。

 仲村さんは天龍村や飯田市南信濃、栄村、新潟県十日町で一昨年5羽、昨年4羽の計9羽にGPSを装着しており、「西日本と東日本の生息場所の違いで冬過ごす場所も異なるのか調べたい」と話し、「子供たちには生きた姿を間近で見てもらい、村鳥としてより親しんでもらえれば」と述べた。

 今年は4月29日に天龍村への飛来を確認した。役場庁舎屋上に設置した巣箱には5月16日を皮切りに計5個を産卵し、今月10日に1羽目がふ化。14日までに5羽全てふ化した。7月初旬ごろまでにはすべてのひなが巣立つ予定だ。

  

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