飯田市の川路まちづくり委員会は、「川路に帰ろう!プロジェクト」をスタートさせた。川路出身者にイベント案内や広報を送ることで、川路に興味を持たせ、つながりを作ってもらう事業。17日、第1回の案内送付に向けて、同委員会の女性部ら10人がチラシ封入や宛名書きなどの準備をした。
同プロジェクトは、川路出身者で地区外に住んでいる人に川路の今を伝え、イベント参加で帰ってきてもらうのが狙い。地区住民との交流を深める機会をつくり、U・Iターンにつなげていく。「川路地区応援隊」としてふるさと納税も促す。
春・秋の年2回ほど、送付を了承した川路出身者にイベントチラシや年間行事が分かる川路カレンダーなどを郵送する。また、開設した同まち委のホームページ(https://kawaji‐machidukuri.com)でも情報発信していく。
同まち委は8月、地区内の全世帯に対し、川路を離れている親戚や家族の中で案内を送っても良い人の意向調査をした。
この日の作業では、イベント案内として、天龍峡大橋開通記念プレイベント(11月10日)、天龍峡マルシェ(10月27日)、川路地区運動会(11月3日)を封入。ふるさと納税の紹介パンフレットと申込用紙も入れた。
また、川路地区は川路居住憲章で、土地を地域全体の財産として守ることを掲げている。実践として空き家など土地建物の管理や譲渡に関する相談窓口を開設し、その紹介チラシも加えた。
今回は約100人を対象に、18日に発送した。
同まち委の中島千明会長は「出身者が川路を思い出し、イベントに帰ってくる流れを作りたい」とし、「川路を離れても帰ってくるという循環を子どもたちの世代へとつなげていければ」と話した。
◎写真説明:チラシの封入作業を進める川路まちづくり委員会女性部