市天然記念物に赤梨2本を追加

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[ 2017年 3月 11日 土曜日 14時38分 ]

丸山の早生赤梨を追加指定

 飯田市教育委員会は10日に開いた定例会で、2009年に1本が市天然記念物に指定されていた「丸山の早生赤梨」(滝の沢)に、2本を追加指定した。2月に市文化財審議委員会から指定答申を受けて決定。市内最古である樹齢約130年の梨の栽培樹で、伊那谷での梨栽培の原点とされている。

 丸山の早生赤梨は1890(明治23)年ごろ、丸山三吉が上郷村で栽培されていた梨を移植したもの。早生赤梨は江戸時代末期に新潟県内で発見された品種で、梨販売を行っていた三吉が86(同19)年に同族の栄吉に同村で栽培させたことが、伊那谷での梨栽培の原点になった。

 明治年間には全国で栽培されていたが、品種改良や病気のまん延で栽培種として現存するものはごくわずか。市内では滝の沢の丸山家にしか残っていないという。丸山家には4本が現存しているが、2009年にもっとも樹勢が良く規模が大きい1本のみが文化財指定されていた。

 現在は、過去の指定木を含む2本の樹皮下部が枯死し、衰微が著しい状態になっている。他の2本は樹勢が良く、現在でも多くの実をつけていることから、審議委員会では「指定木と同等の価値が認められる」と判断。

 また現在の果樹は幹を低くして枝を杯状に広げた仕立てが主流だが、丸山の早生赤梨は幹を高く伸ばして枝を水平に広げる仕立てになっており「当時の果樹栽培技術を伝えるものとして重要」としている。

  

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