市田灯籠流し 夜空を彩る花火に歓声

地域の話題

[ 2015年 8月 20日 木曜日 12時29分 ]

 高森町下市田の天竜川で18日夜、伊那谷に晩夏の訪れを告げる伝統の風物詩「市田灯籠流し」があった。約3000発の花火が夜空を焦がすと見物客から大きな歓声が上がり、川面には250基の幻想的な灯籠の光がゆらゆらと流れた。

 町観光協会の主催で92回目。午後6時半すぎ、天竜川に架かる明神橋のたもとで僧侶が読経する中、火がともされた灯籠は岸から静かに送り出された。

 灯籠は、桑の枝を支柱にするなど、地元出砂原(ださら)自治会の手作り。新盆を迎えた家では故人の戒名を記した紙を付けた。ことしは新たな試みとして、高森中学校美術部の生徒が絵付けした灯籠が加わった。

 同7時、花火の打ち上げが始まると祭りは最高潮に。尺玉やスターマインが次々に打ち上げられ、両岸を埋めた多くの見物客は晩夏の風情を味わった。

 明神橋周辺には多くの出店が軒を連ね、浴衣姿の家族連れなどが晩夏のイベントを楽しむ姿も見られた。

 花火の打ち上げを前に、駅前広場では和太鼓グループが日頃の練習の成果を披露。子どもたちのちょうちん行列やみこしもあり、にぎわいを見せた。

 市田灯籠流しは、1年間に亡くなった人の成仏と先祖の霊を慰めようと、大正時代から始まったとされる。

  

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