平和のための信州・戦争展

地域の話題

[ 2011年 8月 14日 日曜日 10時41分 ]

 ことしで23回を数える「平和のための信州・戦争展」が13日、飯田市鼎中平の市鼎文化センター・鼎公民館で開幕した。16日まで戦争遺品、憲法や平和について考えるパネルなどを展示するほか、講演会やピースライブ、映画上映会など多彩なイベントを繰り広げ、戦争の悲劇と平和の尊さを伝える。

 県内を持ちまわりで開く。飯伊での開催は4年ぶり。今回も飯田下伊那地域の各団体でつくる実行委員会(唐澤慶治委員長)が主催し、飯田市や下伊那郡町村会などが共催、南信州新聞社などが後援している。

 戦争遺品展では、市教育委員会や個人が所蔵している写真や軍隊の装備品、召集令状、死亡告知書など、戦地や戦時中の古里の様子をしのばせる品を展示。細菌兵器の開発や人体実験を行ったとされる731部隊の手術道具なども実物を公開し、戦争の残虐さや悲惨さを訴えている。

 飯伊各地の憲法9条を守る会が日本憲法を解説して9条遵守を呼びかけるパネル展、ベトナム戦争を捉えた石川文洋さんの写真展なども開かれている。

 13日午前にセンター前の広場で開会式を開き、鼎小学校フラワーバンドと豊丘太鼓の演奏で開幕した。

 あいさつで唐澤委員長は、体験者の高齢化で戦争の真実を知る機会が少なくなってきているとし、「展示や講演を通じ、未来の平和のために何をなすか、大勢の方に参加して考えてほしい」と呼びかけた。

 飯田東中学校3年の林愛さんが「平和になるために」と題した意見文を発表。紛争が絶えない世界を憂い、「私たちにできることは一つしかない。それは、戦争がどれだけ悲惨で、平和がどれだけ素晴らしいことなのかをしっかり学び、途切れることなく伝えていくこと」と力強く語った。

 同展は16日まで。14日午後1時半から石川文洋さんによる講演会、3時半から飯田市歴史研究所の池田勇太さんによる証言「戦争遺品は語る」。15日は午前10時から飯田日中友好協会の小木曽弘司さんによる証言「満州移民とは何か」、市民平和訴訟元原告、久保田昇さんによる証言「平和的生存権確立の闘い」、午後1時半から映画「花はどこへいった」の上映と坂田雅子監督による講演会、16日は午前9時半からピースライブを予定している。

 協力券として一般500円、通し券1000円、小中高生無料。展示は午前9時―午後6時(最終日は午後4時まで)。

  

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