座光寺小児童が植えたフジバカマにアサギマダラ

地域の話題

[ 2013年 10月 3日 木曜日 9時24分 ]

 飯田市座光寺の「パノラマファーム大門」で、昨年春、座光寺小学校の4年生24人が植えたフジバカマ約200株がこのほど花を咲かせ、その香りを好む大型のチョウ「アサギマダラ」が吸蜜のため数多く集まっている。企画した住民有志の1人で「アサギマダラを保存する会」代表の松村久さんは「楽しみに待っていた。去年は来なかったので、5年生になった子どもたちにも伝えたい」と話している。

 高校生ごろからチョウに興味を持ち始めた松村さんは、近年、九州など南方に生息するチョウを座光寺地区内でも確認するようになり「温暖化で生態が変わりつつある」と数年ぶりに観察を再開。調査を進める中で、今回のアサギマダラを呼び寄せる企画を思いついた。

 アサギマダラは春から夏に高原や山地に生息し、食草で繁殖する。9月中旬から10月中旬ごろにかけ成虫は平地に移動してフジバカマに集まり、10月が終わるころには南方へと1000キロ以上飛行するとされる珍しいチョウという。

 「アサギマダラの里」づくりは昨年春、ファームの一角を借りて児童と松村さんを含む住民有志4人とで苗を植えた。昨年は花が咲かなかったものの、ことしは背丈約150センチほどに成長して満開に。先月18日に吸蜜するアサギマダラを確認した。それ以降、飛来する数は日に日に増え、多いときでは30匹以上に。松村さんによると、あと数日は観察できるといい「珍しいチョウに関心を持ってもらうとともに、自然に親しんでもらえれば」として場所を開放している。

 また地区内の別の住民有志で着手しているパノラマファーム大門は、同地区上段の大門原で20年以上にわたり手付かずの状態だった遊休農地を借用し、農業を中心に子どもたちを対象にした体験事業を目的とする農園事業を目指す。敷地内には木造2階建ての家屋もあり、将来的には丸1日を過ごし、宿泊も可能な農業体験場にしたい考えだ。

  

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