座光寺×表参道 交流の絆表すシードル誕生 両地区のリンゴをブレンド

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[ 2018年 5月 31日 木曜日 17時44分 ]

座光寺×表参道シードル

表参道で行われた完成記念式典

 飯田市座光寺地区と渋谷区原宿表参道のリンゴを使って作ったシードルがこのほど完成し、5月30日、30本のリンゴの木が植えられている、表参道「渋谷川遊歩道」(通称キャットストリート)で完成記念セレモニーが開かれた。2009年に始まった両地区の交流から生まれたシードルに、関係者らは「両地区の絆を形にした、他にはないプレミアムな商品」、「すっきりとした味わいのいいものができた」と声を弾ませた。

 09年、座光寺地区のアルプスを望むリンゴ園を訪れた渋谷区民一行が、「表参道の街並みを美しくするため、リンゴの植樹をしたい」と同地区に要望したことが交流の始まり。翌10年3月に植樹祭が行われ、キャットストリートなどに「シナノゴールド」と「秋映」の苗19本が植えられた。11年にもさらに24本の苗木の植樹が行われ、表参道に小さな「りんご並木」が誕生した。

 植樹後は、座光寺地域自治会(パノラマファーム大門)や同地区農業振興会議のメンバーらが表参道に毎年出向き、樹木管理・指導などを実施。12年9月には初めて50~60個のリンゴが実を結んだ。

 交流のスタートから10年近くが経過する中、「これまでの信頼関係を糧に、次のステップを踏み出したい」と昨年6月に表参道へ管理に訪れた座光寺のメンバーが、同地区のリンゴでつくるシードルを紹介。表参道側も関心を示したため、同年9月に表参道で収穫した約30キロのリンゴと、座光寺で生産されたシナノゴールド、秋映、シナノドルチェ、紅玉の4品種約350キロを合わせ、伊那市の醸造所に醸造を依頼したという。

 今回完成したシードルは750ミリリットル瓶で360本。10月に表参道で開くイベントで、試飲および販売を計画する。表参道のリンゴの収量増を図りながら、ゆくゆくは一般販売も見据える。

 座光寺地区農業振興会議の長沼豊会長(62)は「近年人気が高まっているシードルで、表参道の若い世代の関心を高めることができた。今後もリンゴを中心とした交流をさらに深めていきたい」と話した。

  

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