天龍村で毎年2月に開かれる「天龍梅花駅伝」に合わせ、県内外から訪れる選手らを村の特産品を使った手作り菓子などでもてなす天龍中学校の「梅花プロジェクト」。今年は新型コロナウイルスの影響で大会が中止となったため、例年のプロジェクトなどで関わりの深い村民らに、感謝の気持ちを込めて菓子を贈る。
25日は、「お茶チョコ」「お茶クッキー」「梅ジャムクッキー」を製作。いずれも、昨年に生徒らが収穫した茶と梅を使用した。
お茶チョコと梅ジャムクッキーは、駅伝で長く販売を続ける同校伝統の商品。お茶クッキーは「村の特産品であるお茶を使った新しい味を生み出したい」と、昨年新たに考案し、試供品として提供した。「お茶の香りが心地よい」など好評を得た。
3年生のプロジェクトリーダー(15)は「お茶の葉っぱの形をしたかわいらしいクッキー。梅花駅伝でたくさんの人に味わってもらうことができず残念だけど、この機会に村の人たちに楽しんでもらえたらうれしい」と話す。
この日は学年ごと時間を分けながら全校生徒が参加し、お茶チョコ150袋(4個入り)、お茶クッキー、梅クッキー各80袋(5枚入り)分を作った。生徒らは、今月初めに開いた試作会で気付いた改善点をしっかりと頭に入れながら、「感謝の気持ちが伝わるように」と丁寧に作業を進めていた。
26日、今月10日に製作したハンガーとともに、役場や教育委員会、小学校などへ生徒が直接届ける。遠方には郵送する計画という。
◎写真説明:菓子づくりに集中する生徒ら