捕らえて逃がさない 千代保育園で新型さすまた体験

地域の話題

[ 2014年 1月 18日 土曜日 14時07分 ]

 犯人を取り押さえて身動きできない状態にする新しいタイプの「さすまた」の実演説明会が15日、導入を決めた飯田市千代の千代保育園であった。普及活動に取り組んでいる長野市の元警察官、原明徳さんが保育士らを前に実演。緊急時に子どもを守るため、ソフトとハードの両面で備えることの大切さを伝えた。

 原さんは飯田署勤務時の昭和50年代、同僚が日本刀を持った犯人を取り押さえようとして負傷した経験があり、その体験から「人命を守るために役立つものを」と警察官時代に捕獲型のさすまたを考案。退職後は普及活動を展開しており、現在は愛知県のメーカーと連携して先端がW字状の可動式さすまたを紹介している。

 この日は、計6本を導入した千代保育園と同園千栄分園の保育士らを対象に実技講習を実施。「備えがあるだけでは憂いが残る」との信念から、使用法に加えて日常からの防犯意識の持ち方、護身術なども指導した。

 新型のさすまたは、相手の体に突き当てると、両側の突起が輪状に変形し、相手の体を囲んで身動きできない状態にする仕組み。幼児教育の現場職員の大半を占める女性の力でも運用できるようにしているほか、スタンドから取り外した瞬間に防犯ブザーが鳴るなどの工夫を施している。

 原さんは「園が犯罪に巻き込まれたら、女性だけで子どもたちの命を守らなければならない」と指摘。

 自身の経験から「いくら訓練をしていても、いざという時は体が固まってしまう」とし、「まずは運用方法を共有し、実践することが大切」と訴えて自身を犯人に見立てて取り押さえさせる実践を重ね、ほうきやモップなど園の備品を活用した応用例も示した。

 澤田裕子園長は「大切な子どもたちの命を守るため、日頃からしっかりした意識を持つことの大切さを再確認することができた」と話していた。

 飯伊では全小中学校が原さん考案のさすまたを設置。複数の幼稚園・保育園がW字型タイプを導入している。

  

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