2日のアユ釣り解禁を前に、下伊那漁業協同組合(下島保徳組合長)は5月30日、アユの成育状況と釣り具合を調べる試験採捕を管内の天竜川支流11カ所で行った。
ことしは4月19日から5月30日にかけて、冷水病などの病気に強い稚魚5・34トンを本流と支流に放流。雨の影響で本流での放流は例年より1カ月遅い20日から行った。
この日は、成育の遅れている本流を除き、各地の支流で友釣りを実施。試験採捕したアユは、松尾明の組合事務所に持ち帰って計測した。集計の結果、支流のアユは例年通り成育していることが分かり、放流の早かった売木川では最長で14・5センチ、27グラムのアユも確認された。
同組合の宮澤龍次理事は「解禁直後は松川、売木、阿知川、和合川がおすすめのポイント」とし、「本流は6月下旬から7月の初めごろからが本番。夏にかけて一気に成長するので、8~9月ごろには30センチ近いアユが期待できる」と話している。