新棟建設へ協力募る 修学旅行受入れ視野に 満蒙開拓平和記念館

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[ 2018年 8月 9日 木曜日 15時49分 ]

増築を説明する寺沢館長

 120人規模の修学旅行受け入れなどを可能にするため、阿智村駒場の満蒙開拓平和記念館は、新たな学習セミナー棟の増築に向けて取り組んでいる。8日に記者会見を開いて概要を発表。来年秋のオープンを目指し、広く寄付などの協力を募っている。

 新棟は120席のセミナールームに加え、42席の証言映像室、展示スペース、学習ロビーを含めた256平方メートル。渡り廊下(12平方メートル)を通じて既存の本館と接続する。

 本館の証言映像室は図書室、セミナーなど多目的に使用できるスペースに変更し、事務所から喫茶コーナーにかけての部分も改修する。

 計画では、来年1月までに設計を終え2月に業者を選定。3月から工事に着手し8月までに完成させる。利用開始は9月を予定する。

 同館は2013年4月に全国唯一の満蒙開拓に特化した施設としてオープン。建設費を含む当初事業費1億2000万円のうち、5000万余を全国の市民から寄せられた募金ででまかなった。年平均2万7000人が訪れるが、施設が手狭なことから、修学旅行など80人を超える団体の受け入れは困難だった。

 「若い世代に伝えていくためには、教育旅行の受け入れが必要」と新たにセミナー棟建設を計画。南信州観光公社などとも連携しながら、農業体験を含めた滞在型修学旅行の誘致にもつなげていく。

 建設費は7000万円を見込み、うち3000万円は以前からの寄付金など自己資金でまかなう。残り4000万円は一般からの新たな寄付金、公的な補助、借り入れなどで対応する。

 寺沢秀文館長(64)は「計画から実施までの期間が短く、公的な補助の利用も難しい。満蒙開拓は下伊那の歴史でもある。地域を挙げて語り継いでいかなければならない。さまざまな形での支援をお願いしたい」と呼び掛けている。

 同館で寄付用の払込用紙を配布しているほか、秋ごろからクラウドファンディング(インターネットを利用した資金調達)も取り入れる予定。また、ボランティアガイドなどの支援も募っている。

  

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