方言を身近な資料に「おおちことばかるた」完成

地域の話題

[ 2009年 11月 10日 火曜日 16時36分 ]

 阿智村会地公民館(小野國明館長)の学習文化部が制作準備を進めてきた方言かるた「おおちことばかるた」が、6日に完成した。駒場と上中関、中関の会地3自治会に全戸配布し、400組を一般向けに販売する。

 徐々に使われなくなりつつある方言を身近な資料として残し、子どもたちに親しんでもらおう―と2005年度から着手。村内外から応募があった160首以上の句をもとに、地区内の有識者4人でつくる選考委員会(塚田紀昭委員長)が七五調の50首にまとめた。

 「いやんばいに はあるかぶりの いい天気」(いい具合に久しぶりでいい天気だこと)などの伊那谷共通の方言や「真夜中の ようだっつぁまにゃあ おどけたなあ」(真夜中の雷様には驚いたなあ)といった使用頻度が落ち気味のものも。読み札に標準語も併記した。

 絵札は飯田市の童画作家、石川真理さんが担当。熊谷元一写真童画館に展示されていた作品に「一目ぼれした」という役員の依頼を快諾した石川さんは、ほのぼのとした画風で「古き良き日本」を表現した。原画は9日まで村中央公民館で開催中の阿智祭に展示されている。

 小野館長は「素晴らしい絵の雰囲気と相まって、方言が持つ情緒とぬくもりが伝わるものになった。先日の中学校文化祭では、男子生徒が『失われつつある方言を使おう』という意見発表をしてくれた。タイミングよく完成したかるたが、方言が見直されるきっかけになれば」と話している。

 定価1500円で、阿智村の住民には1200円で販売する。予約は会地公民館(電話43―2061)で受け付ける。

 同村で郷土かるたが作られたのは、読み句に村の名所や史跡、行事、伝説を盛り込み、絵札に熊谷元一さんと井原春岳さんの作品を使った1974(昭和49)年制作の「阿智村かるた」に続いて2回目。

  

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