日夏耿之介の蔵書など市に寄贈

地域の話題

[ 2011年 5月 25日 水曜日 9時38分 ]

 飯田市出身の詩人・英文学者、日夏耿之介(1890―1971)旧蔵の蔵書・調度品や関連書籍など計631点がこのほど、市に寄贈された。今後、日夏耿之介記念館や美術博物館での展示、研究資料としての活用、目録刊行などが検討されている。

 寄贈したのは、日夏の妻・樋口添さんの甥である故・松岡耿介さん=鼎名古熊=。自身が所蔵する日夏関連の一切の資料の寄贈を希望し、3月に受け入れ手続きが完了した。松岡さんは教員生活のかたわら日夏研究に長年取り組んできたが、先月に入院先の病院で亡くなった。

 寄贈品の内容は、工芸品や文房具などの遺愛の品173点、旧蔵の書画11点、自筆の書画77点、松岡さんが収集した日夏関連の書籍類370点で、総額1160万円相当。

 遺愛の品や書画については、日夏の随筆などにたびたび登場している。特に印鑑類については、著名な書家たちと交流を深めた作家が手掛けた作品が多数含まれており、研究者から注目を集めてきた作品群だという。

 書籍類については、日夏本人の蔵書はごく一部だが、貴重本や日夏没後に出版された書籍の献本が含まれており、展覧会での活用も可能だ。

 日夏は現在の知久町出身。詩人・英文学者として数多くの著作を遺し、飯田市名誉市民第1号に選ばれている。生前愛用していた蔵書や調度品類の大半は、中央図書館と美術博物館(日夏耿之介記念館)に保管されている。

  

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