NPO法人「日本で最も美しい村」連合に加盟する県内7町村でつくる長野県会議の本年度初会合が18日、上伊那郡中川村役場であった。各町村の担当者ら12人が出席。県の補助金を活用し、連携して地域の魅力を発信していくことを確認した。今秋には7つの加盟町村を巡るスタンプラリーを計画する。
同連合は農山村の景観や伝統文化などを守る活動に取り組む。36町村3地域で構成。県内では、発足当初から参加している大鹿村をはじめ木曽町、南木曽町、中川村、池田町、小川村、高山村の7町村が加盟する。
県会議は、全国でも最多の町村が加盟する県として足並みをそろえ、県内の美しい地域の情景や取り組みを全国に発信する狙い。昨年12月に発足した。関係者によると、加盟市町村が都道府県単位で連携し、事業を行うのは初めて。
まずは7月8~10日の3日間に名古屋市で、7町村から持ち寄った農産物や加工品を並べる物産展と、全国の加盟市町村の風景写真など33点を集めたパネル展を計画。都内でも同様にPR活動を展開する。
いずれも加盟する7町村を広く知ってもらい、交流人口増にも結び付ける目的。連合のロゴマークを取り入れた共通の法被や壁掛けなどにするタペストリーを作り、PRに役立てていくことも計画している。
また、10月1日からはスタンプラリーを展開する。期間を来年9月末までの1年間に設定。7町村を紹介する地図を1万部作成するほか、開催を周知するポスターや町村ごとのラリー用スタンプも作る計画だ。
事業費約190万円は県の地域発元気づくり支援金で賄う予定。
県会議代表の原隆・木曽町企画財政課長は「各地域の良いところを広く知ってもらえるよう取り組んでいく」と話していた。