日本一の学校桜として知られる高森町の高森南小学校で11日、夜桜イベント「日本一の学校桜キャンドルナイト」があった。
町内の30~40代の有志21人でつくる「TAKART(タカート)」が企画。2010(平成22)年から毎年開いている。
校庭を縁取るように55本のソメイヨシノが植わる。その根元に地元の児童がペットボトルを使って手作りした特製キャンドル約800個を並べ、幻想的な雰囲気を演出した。
午後6時半すぎ、特製キャンドルのろうそくに火が付けられた。ろうそくの明かりに満開となった淡いピンクの花が浮かび上がり、訪れた人は花を眺めたり、桜の前で記念撮影したりして満喫した。
企画した矢沢政光さん(38)は「5年目の開催だが来場者は年々増えている。南小の桜を広く知ってもらう機会として今後も続けていきたい」と話した。
同校のソメイヨシノは昭和のはじめに小学校の統合を記念して植えられたもので、樹齢80年を超える大木も多い。桜の保全に役立てようと、会場では募金も呼び掛けた。
また昨年に続いてフォトコンテストも実施する。テーマは「子どもたちのキャンドルと日本一の学校桜」。サイズは四つ切りで、デジタルデータで提出する。応募は30日まで。出品料として1作品500円が必要で、桜の保存費などに充てる。問い合わせは町経営企画室(電話35・9441)へ。