お盆の帰省に合わせて15、16日、飯田下伊那各地で伝統の「お盆成人式」が開かれた。新成人たちが古里に集合し、色とりどりの衣装やスーツを身にまとい、仲間たちと旧交を温めながら大人の門出を喜んだ。飯伊では9会場で開き、約400人が大人としての第一歩を踏み出した。
松川町の成人式は15日、松川町民体育館でで開いた。該当者192人のうち147人が出席。ドレスアップした女性らが会場を華やかに彩り、再開を喜ぶとともに門出を祝った。
終戦記念日にあたり、式の冒頭に全員で黙とうを捧げた新成人たち。深津徹町長は式辞で「先人の尊い歩みと恵みの中に生かされている。あらためて平和とは何かを考えてほしい」と述べた。また「就職や恋愛、結婚など決断する場面は多く、社会的な義務も果たさなければならない」と強調。「新たな時代の創生に貢献できるよう、精いっぱい努力してほしい」と激励した。
式に続いて恒例の意見発表が行われ、代表の2人が決意を示した。実行委員長を務めた同町元大島の男性(20)は「支えてくれた先生や家族、友人、地域に感謝したい」と述べ、「大人の仲間入りを果たしたことに責任を持ち、今後さまざまなことに取り組んでいきたい」と抱負を述べた。