木質エネルギーで農業振興

地域の話題

[ 2020年 11月 21日 土曜日 13時15分 ]

 地域ぐるみでの脱炭素推進に取り組む「飯田脱炭素社会推進協議会」(島田洋治会長)は19日、阿智村産業振興公社の木質バイオマス(薪)ボイラーを利用した農業栽培の事例を視察した。

 同会は、温暖化対策を推進する組織。飯田下伊那の企業や団体など20者ほどが参加し、セミナーや啓発事業を展開している。世界の平均気温上昇を抑えるには脱炭素化が必要だとして2018年5月に飯田地球温暖化対策地域協議会から名称を改めた。

 毎月の定例会に合わせ、年2回の視察研修を実施している。今年は山梨県南巨摩郡早川町への訪問を予定したが、コロナ禍のため近隣に変更。会員が関わって導入した阿智村産業振興公社の取り組みを見学した。

 公社は昨年度末、伍和の丸山地区に実証ほ場を開設した。養液土耕のキュウリとココバック(培地での養液栽培)のトマトを栽培し、ビニールハウス内の暖房に薪ボイラーを活用している。

 薪をたいて温めたお湯は貯湯タンク(6トン)に集められ、夜間など室温が下がると、配管の循環水を通じて隣接するビニールハウスに熱を送り、4基の熱交換器(送風機)で温度を維持する。

 熱交換器は、0・1度単位での温度調整が可能。自動での温度管理や施肥管理を組み合わせることで、経験の浅い農家でも収量・秀品率の高い栽培ができると期待している。

 燃料の薪は現在、清内路の住民有志が供給しているが、村を中心に支障木などを活用した薪供給の仕組みづくりも検討している。

 丸山の実証ほ場ではキュウリとトマトをそれぞれ年2回、作付け。来年度以降はトマトを年3回の周年栽培にする予定。熱供給には余力があり、将来ハウスを増設することもできるという。

 同公社は「2連棟でトマトとキュウリを栽培しているが、適切な温度や湿度が違うため課題もある。まだまだ試験段階。冬の状況や年間に必要な薪の量など、データを蓄積したい」としている。

 視察した島田会長は「脱炭素社会を実現するには、地域の幅広い分野での取り組みが必要。農業分野での木質バイオマスエネルギーの活用に可能性を感じた」と話していた。

◎写真説明:農業での木質エネルギー利用を視察(阿智村で)

  

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