飯田市松尾地区の天竜川河川敷で28日、中学生やまちづくり委員会、マレットゴルフ愛好家など約400人が参加した大規模な環境美化活動が行われた。財団法人飯田市天竜川環境整備公社と市が松尾地区の住民の協力で6年前から毎年実施している。
天竜川の河川敷内には外来植物のニセアカシアやアレチウリも繁茂しており、生態系への影響も危惧されている。また、ごみや流木が絡んでいるなど、川と親しもうと思ってもなかなか近づくことができない。このため、天竜川を住民が親しめる河川とするため、ボランティアによる天竜川環境美化活動が始まった。
参加者は、松尾明の天竜川河川敷に整備されたマレットゴルフ場に集合。開会式に続いて、下流の水神橋まで約700メートルの右岸の河川敷で環境美化活動を繰り広げた。チェンソーやビーバーなどを使って樹木を伐採したり、2メートル近くもあるヨシの枯草を刈り取り集めて燃やした。ごみ拾いをする人もいた。
松尾地区まちづくり委員会の宮下吉彰会長は「外来植物の繁殖力はすごい。種が飛んでいかないよう見つけたら早いうちに刈り取る必要がある。ケガのないよう作業を行い、自分たちの身近な河川をきれいにしていきたい。9月にごみ拾いを実施しているが、6年前に比べごみの量が全然少ない。河川をきれいにすることでポイ捨てが少なくなった」と話していた。