飯田市松尾公民館でこのほど、第11回「松尾踊ってみよう会」が開かれた。松尾地区踊り連盟と同公民館文化委員会が主催。松尾地区の中でさまざまな踊りに取り組んでいる15のグループ・個人計約200人が踊りや流派を超えて一堂に集まり、日頃の練習の成果を発表し合った。
初参加の飯田OIDE長姫高校の女子生徒6人によるヒップホップを皮切りに、各種グループ・個人による舞踊や民踊、ハワイアンダンス、ダンススポーツ、バトン演技、合吟・剣舞、最後は全員で「飯田をどり」と16番のプログラムを繰り広げた。地元の飯田女子短期大学の学生によるよさこいもあった。
同公民館の角田禊治館長によると、これだけ多くの踊りの発表会は珍しく、内容的にもレベルが高いという。「お互いに鑑賞し合うスタイル。自分が発表するだけでなく、人のも見ることで舞台と観客が一体化し、自分の踊りの参考にもなる」という。
松尾地区では、ことし4月に初の「郷土芸能まつり」が鳩ケ嶺八幡宮一帯で開かれ、獅子舞や囃子、太鼓などの7団体が出演した。来年は4月26日に「越中八尾おわら風の盆」で有名な富山市八尾地域から「越中おわら節」の保存会を招く計画で実行委員会が発足し準備を進めている。
この事業を主管する公民館では「松尾踊ってみよう会のイベント」と位置づけ、特別ゲストとして「越中おわら節」を呼ぶ計画。この日の発表会で、公民館の役員など有志でつくる「松舞会」のメンバーが民踊「越中おわら節」の練習の成果を披露した。