松川でリンゴワインの仕込み始まる

地域の話題

[ 2010年 12月 8日 水曜日 9時50分 ]

 松川町大島のジュースやワインの製造会社「信州まし野ワイン」で6日、地元産のリンゴ「ふじ」を原料にしたワインの仕込みが始まった。完成した新酒「まし野りんごワイン」は来年3月にドイツ・フランクフルトで開かれるリンゴワインの見本市「アプフェルヴァイン・イン・レーマー」に出品する。

 事前に農家から持ち込まれたリンゴ2・5トンを水洗いし、専用の機械で破砕。布袋から黄金色の果汁が次々に出ると、会社関係者から笑顔が広がった。

 果汁は大きなタンクに入れられ、ワイン酵母を加えて発酵させる。熟成にはおよそ1カ月を要するため、早ければ来年1月中旬に今年度産のふじを使ったリンゴワインがお目見えする。

 まし野りんごワインは、720ミリリットル入りでアルコール度数10%。宮沢喜好社長(54)は夏の高温の影響から「ことしのふじは酸味と糖度が高い」とし、やや辛口な仕上がりになると予想。「同じ品質で同じものはできない」とも言い、リンゴワインの難しさを強調した。

 ドイツの見本市には宮沢社長と企画課主任の矢沢愛子(28)さんが訪れ、「まし野りんごワイン」と、紅玉を使って昨年造ったワイン「紅玉ワイン」の自社ブランド2種類各60本を持参する。

 見本市は地元のリンゴワイン生産者らが昨年から始めたイベントで歴史は浅いというが、同社によると、ことしはドイツを中心に約50社が集まった。ドイツワインの情報を集めるため矢沢さんがことし5月、フランクフルトを視察した際に招待を受けた。アジアからの参加は初ということで「松川町でとれたリンゴを原料にしたワインを広くアピールしたい」と張り切っている。

 ふじの生食だけでなく加工面でも活路を開こうと1987(昭和62)年にリンゴジュース、92年にリンゴワインの製造に着手した同社。農家からの委託を受けて醸造もしており、今季はふじと紅玉の自社製品をそれぞれ約2000リットル、委託分を約3000リットル造る。

  

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