飯田市と松川水環境保全推進協議会(会長・塩沢正義鼎まちづくり委員会会長)はこのほど、松川上流と中流で水生生物観察会を開いた。環境チェッカーの活動の1つとして、松川に生息する生物の種類や数などの状況調査を、環境省が「せせらぎサイエンス事業」として示す方法により行っている。
今年度も、例年と同時期にこの調査を実施し、河川の実態を把握するとともに、環境チェッカーを通じた環境に関する普及啓発活動の一環として実施した。その結果、採れた水生生物の数から上流、中流とも「きれいな水」と判定された。
観察会には、子どもの環境チェッカーを中心に37人が参加。県自然観察インストラクターの久保田憲昭さんと座光寺小学校の中村貴俊校長の指導で30種類の指標生物をチェックした。中村校長は「長年、観察会をしてきて感じたことはだんだん松川の水がきれいになってきている。特に中流域で主な原因だった生活雑廃水の流れ込みが下水道の普及で少なくなった」と指摘。
竜丘小学校5年の小池梨央さんは「楽しく調べられて、とても良い体験ができてよかった。ちっちゃい生き物がたくさんいました。生き物をさわってみたら、ちょっと気持ち悪かった」と感想を語り、「ごみを川にポイ捨てしないように気をつけたい」と話していた。