松川町周辺でアカモズの繁殖を確認

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[ 2018年 7月 20日 金曜日 15時33分 ]

リンゴの木に営巣するアカモズ(写真提供・松宮裕秋さん)

 信大農学部の研究グループが、絶滅危惧1B類に指定される野鳥「アカモズ」の繁殖を松川町周辺を含めた伊那谷の果樹園で確認した。果樹園と繁殖の関連性についても独自に調査。リンゴ畑に多い点に着目し、リンゴ栽培とアカモズ保護の両立に向けた研究を進めている。

 研究グループは2012(平成24)年に調査を本格的に開始し、7年目。

 5~6月頃に東南アジア方面から飛来して繁殖する渡り鳥で、日本が主な繁殖地となっている。

 繁殖環境は1990年代を境に減少傾向にあるというが、研究の中心的役割を担う大学院生の松宮裕秋さん(23)によると、県内では200羽程度が生息しているとみられる。

 県内の特徴として、松宮さんは「リンゴ畑に比較的多く飛来する」と指摘する。リンゴ畑の地表にはえさとなる虫が多く、巣を作りやすい太い木や枝、えさを捕らえる時の足場となったり地表を見渡すことができる電線があり、「それらの条件がそろうリンゴ畑を営巣に選んでいるのでは」とみる。リンゴの実や葉を食べることはない。

 リンゴやナシの太い木で葉が茂ったところに巣を作る傾向にあり、これまでの調査で卵やひなを確認している。同町で果樹園を営む男性(70)は「一時減ったけど、10年ほど前から良くみるようになった。貴重な鳥をそっと見守りたい」と話した。

 県内では伊那谷のほか中信地域でも繁殖が確認されている。

 繁殖期になるとつがいで縄張りを持つ。巣立った後も数週間は親鳥と暮らし、ほとんどが7月中にリンゴ畑からいなくなる。8月~9月にかけて再び東南アジア方面へ渡る。

 松宮さんは早急な保護対策が必要とし「人への警戒心が強い鳥だが、これまでのように果樹農家との関わりの中で未来に残していけたら」と話していた。

 アカモズは頭から背中、尾まで茶褐色で、腹部は白。全長は約20センチ。「ギチギチギチ」と鳴く。

  

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