秋の彼岸入りの20日、松川町生田福与の嶺岳寺で境内のヒガンバナが徐々に咲き始めた。彼岸中日の23日ごろには見頃を迎えそうだ。10月初旬まで楽しめる。
寺の周囲には、約5万株のヒガンバナがあり、日が当たらない場所から徐々に花を咲かせ出した。最も多くの花が見られる梅園の下でも、数多くのヒガンバナが芽を膨らませており、数輪が咲き出した。
管理する住職の広沢勝則さん(81)によると「今年は温暖な日が続いて昨年より1週間ほど開花が遅れている」という。
年によって天候により開花の時期は前後するが、おおむね秋の彼岸に見頃を迎える。県内外から多くの花見客が訪れ、赤い花や展望台からの眺望を楽しむ。
広沢さんは、春の彼岸に花を付ける梅に加え、境内に自生していたヒガンバナを株分けするなどして増やし大切に育てている。兼務する喬木村伊久間の法運寺でも、境内でヒガンバナが咲き乱れる。
◎写真説明:嶺岳寺で咲き始めたヒガンバナ