枝が折れた清内路のおおまき、文化庁「価値失ってない」

地域の話題

[ 2012年 6月 30日 土曜日 13時34分 ]

 文化庁の調査官と県教育委員会の文化財保護担当者は28日、阿智村清内路を訪れ、北側の主要な枝が折れた国の天然記念物「小黒川(こぐろがわ)のミズナラ」(地元の呼称は『おおまき』)の現地調査を行った。調査官は損傷を確認した上で「文化財としての価値は失っていない」とし、幹と南側の枝を残すため、保護対策を講じる考えを地元関係者と協議の中で示した。

 調査官は「片側だけ大きくえぐられ、バランスが悪くなったが、自然物のため枝折れは仕方ない」と述べ、文化財の価値を保つため「生育環境をどう残すかが問題」と指摘。台風や雪に耐えるための具体的な措置を優先して行い、根の状態把握や腐食対策、土壌改良については科学的な調査も含め、地元と話し合いながら時間をかけて進めることになった。

 協議に加わった「おおまきの会」代表の櫻井正彦さんは「今日の結果を踏まえ、ぜひとも現状維持を」と要望。村教育委員会は同会メンバーや村文化財委員らに、外部の有識者を加えた対策委員会(仮称)を立ち上げ、地元に情報を開示しながら進めていく方針を提示し、合意を得た。

 枝が折れた箇所は文化庁の指示で、地元業者による応急措置が同日中に施された。

  

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