飯田市大宮通り桜並木の維持管理などを行う「大宮通り桜保存会」(武田年史会長)は10日、吾妻町ラウンドアバウト北側の桜並木一角に施した、イルミネーションの点灯式を開いた。牧野光朗飯田市長のカウントダウンにより約2万球の電球が輝くと、たちまち幻想的な空間が登場。足を運んだ地域住民らを魅了した。
桜並木の再整備計画が進む中、桜並木を活用した地域のにぎわい創出を模索してきた同会は、協議を重ねる中で「春には桜の花を楽しみ、冬には光の花を咲かせて楽しめれば」と、イルミネーションを企画。鈴加町出身で現在は喬木村在住の男性(70)から、電球など機材一式を借りることができたため、初の試みが今回実現した。
男性は喬木村の自宅で長年大規模なイルミネーションを実施。周辺住民らが鑑賞に訪れるなど、毎年イルミネーションスポットとして注目を集めていたが、「年を重ねるにつれ作業が大変になった」と昨年からやめていた。そうした中、同会から話を聞き「皆と一緒に桜並木を楽しく飾れれば」と機材を提供したという。
赤、青、黄色、白、紫など、華やかに光の花を咲かせた桜並木。武田会長は「思っていたよりもきれいに仕上がった。今回はまだほんの一角だが、ゆくゆくは並木全体に広げていくことができれば」と話した。
点灯時間は午後5時から同10時。1月10日まで行う。