武田信玄のろしを今に 伊那谷から甲府へリレー

地域の話題

[ 2016年 9月 3日 土曜日 13時02分 ]

武田信玄のろしリレーで点火する小学生(神之峰で)

 戦国時代の武将、武田信玄が情報伝達の手段として築いたのろしを今に再現しようと「武田信玄のろしリレー」(武田信玄狼煙(のろし)会主催、南信州新聞社など協賛)が3日、根羽村の杣路(そまじ)峠を皮切りに伊那谷各所で開かれた。

 信玄のろしを通して「世代を超えて地域の大切な歴史文化を学び、地域と地域・人と人をつなぐ連携」を目指して続けられ、9回目。3年後の甲府の開府500年、5年後の武田信玄生誕500年へ向け、徐々に参加地域も広がりつつある。のろしの点火に合わせて、各参加地区では子どもたちにも楽しめる催しにとさまざまなイベントを企画した。

 このうち、山本公民館では、久米ケ城(城山公園)でのろし上げを実施。武田信玄お手植えのケヤキを使った直径180センチの大きな和太鼓を打ち鳴らし、阿智高校生がのろしに点火した。

 もくもくと煙が立ち上る中、命響館で練習を続ける「たんぽぽ」の親子連れの和太鼓が響いた。訪れた人々は山頂から、水晶山、兎城など近隣から上がるのろしを見ながら武田信玄に思いをはせた。

 のろしリレーに参加した阿智高1年の男子生徒(15)は「参加するのは初めてだけど昔ながらの情報伝達手段や武田信玄とこの地域とのつながりという歴史を感じた」と話した。

 武田信玄狼煙会幹事長の林武史山本公民館長は「5年後の信玄生誕500年へ向け、甲府までの全地域でのろしが上げられるように盛り上げていきたい」と話した。

 のろしリレーが始まった当初から、神之峰で毎年点火している上久堅では、阿智村浪合の蛇峠山、山本の城山からまっすぐに上がったのろしを確認すると、よろいを着た上久堅小学校6年の女子児童2人が同10時10分に点火した。

 スギの葉が勢いよく燃えて煙を上げると、集まった上久堅のろし研究会の会員ら30人が歓声。「ことしは良い煙が上がった」(長谷部徳治会長)などと喜びあった。

 女子児童2人は「よろいは重いけど、昔の人の気持ちが分かるいい経験ができた。イベントがいつまでも続いてほしい」と話していた。

  

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