標高1918メートルのしらびそ高原、南アルプスを目前に望む飯田市上村の市営宿泊複合施設「ハイランドしらびそ」(小池幹夫支配人)が18日、冬季休業を終えてオープンした。前日までの降雪で真っ白に染まった高原でテープカット。多数が足を運び、雄大な自然パノラマの眺望を楽しんだ。
5―10センチほどの積雪をもたらした前日までの天候から一転、この日は春の柔らかな日差しが降り注いだ。
施設前で開かれた式典には地元関係者や南アのファンら多数が式典に参加。美しい雪渓が残る赤石山脈の山々を背景にテープカットを行い、シーズンの到来を祝った。
1995年にオープンした同施設は、1階に食堂と売店、2階に約80人を収容できる宿泊所、3階に展望風呂を併設していたが、昨年から大規模な改修に着手。大浴場を1階に移す作業を終え、今後は3階の整備を進める。
上村の前島道広区長は今シーズンの無事故を願い、「多くの方に足を運んでいただき、美しい南アの大自然を満喫してもらいたい」と語った。
南、中央、北の3アルプスを眺望できることが人気で、来訪客は年間5万人に上っている。
5月16日には、高原を舞台に自転車レース「第4回しらびそ高原ヒルクライム大会」が開かれる。南アの山開きは5月30日に行う予定だ。
宿泊に関する問い合わせはハイランドしらびそ(電話0260―36―2301)へ。