気象観測機器を市に無償譲渡

地域の話題

[ 2013年 3月 8日 金曜日 14時11分 ]

 気象庁は6日、飯田市馬場町の登録有形文化財「旧飯田測候所」に展示するための気象観測機器約20点を飯田市に無償譲渡した。同所で授与式を開き、長野地方気象台の高野俊二台長が佐藤健副市長に目録を贈呈。環境学習や地域づくりの拠点として市が整備する同所に展示される。

 市に譲渡された観測機器は計測震度計や風車型風向風速計、電気式湿度計、金属製自記温度計、地上気象観測装置など約20点。いずれも各地の気象台や地域気象観測システム(アメダス)で使われていたもので、旧浜松測候所で昨年まで使用されていた機器も含まれている。

 伊那電気鉄道(現飯田線)の敷設による震度観測への影響を懸念し、1923年に宮ノ上から現地に移転した歴史を踏まえ、市が地震計室に展示する計測震度計の提供を要望。気象庁の計らいでその他の機器を含む一式が提供されることになった。

 授与式で高橋台長は「東日本大震災の教訓の一つに正しい知識を得ることの重要性があった。気象や防災に対する子どもや市民の皆さんの知識が増えればありがたい」とあいさつ。佐藤副市長、伊澤宏爾教育長が謝辞を述べ、「旧飯田測候所の歴史を市民に伝え、環境教育がしっかりできる場にしていきたい」(佐藤副市長)と思いを語った。

 同庁舎は県内に唯一残る大正時代の測候所の建物で、2012年8月に国の登録有形文化財になった。市は07年に土地と建物を取得し、環境政策・学習を推進する拠点、旧測候所の歴史価値を振り返ることができる場所―などを設置目的に整備を進めている。市教委は「14年春から利用を開始したい」としている。

  

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