没後50年命日に合わせ日夏耿之介の足跡巡る

地域の話題

[ 2021年 6月 16日 水曜日 15時04分 ]

 飯田市名誉市民第1号で詩人・英文学者の日夏耿之介(1890~1971年)の没後50年の命日に合わせ、飯田市美術博物館は13日、市内に点在する足跡をたどる文化講座を開いた。

 市美博は毎年、ゆかりの碑を巡る見学会を開催しているが、この日はちょうど没後50年の命日。20人ほどが参加し、学芸員の織田顕行さんの案内で、日夏耿之介記念館や墓、文学碑などを巡り、飯田との関わりを学んだ。

 追手町の日夏耿之介記念館では、旧日夏邸から移された「水鶏(くいな)ゆくや」と、「秋風や」の句碑を見学した。

 「秋風や」の句にある「狗賓の山」は天狗がすむ山(風越山)のことで、自分が死んだらそこへ骨を埋めてほしいと詠んだ。墓は柏心寺にあるが、風越山頂上付近に同様の句碑がある。

 一方、「水鶏ゆくや」の句にある「宋研」は中国の宋の時代のすずりのこと。日夏は多数のすずりや筆などの文具をコレクションしており、一部は今月5日から市美博の菱田春草記念室で公開している。

 日夏の母校である追手町小学校前の碑「仲よく」では、赤石山脈や伊那山地などの風景を眺め、文庫蔵で読書にふけった少年時代の様子を聞いた。

 日夏とともに写った写真の風景と現在の市街地の様子を見比べながら市内を散策。りんご並木では、62年に日夏の弟子齋藤磯雄が撰文、当時の市長・松井卓治が書、建築家・谷口吉郎が設計を行った六角形の柱状の詩碑「咒文乃周囲」を見た。

 箕瀬の柏心寺では日夏と親族の墓参りをし、同地に設置された歌碑「おぎろなき」を見学。愛宕稲荷神社では「敬恭碑」を訪ねた。

 日夏は、現在の知久町出身で本名は樋口國登(くにと)。独特の美意識に貫かれた詩風と厳しい文芸批評が持ち味で、日本芸術院賞などを受賞。早稲田大学や青山学院大学で教授を務めた。飯田市名誉市民第1号に選ばれ、1956年に帰郷し、81歳で他界するまで故郷で余生を過ごした。

◎写真説明:日夏ゆかりの碑を巡る(りんご並木で)

  

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