泰阜村の「夏の信州こども山賊キャンプ」で、全国から訪れている子どもたちとキャンプに野菜を提供する地元農家との交流会が29日、左京川キャンプ場で開かれた。泰阜村での野菜作りを聞き、子どもたちは泰阜の土地に親しみを感じた。
同キャンプは期間中全国から1000人以上の子どもが訪れ、1万6000食以上の食材が必要。主催するNPO法人グリーンウッド自然体験教育センターは「地元の安全な食材を提供したい」と地元農家と契約し、野菜(約1・6トン)のうち9割を地元産でまかなう。契約農家は10件で品目もナスやスイカ、ホウレンソウ、キュウリ、インゲン、ニンジン、カボチャ、ジャガイモ、タマネギなど多岐にわたる。
ことしはアスパラガスを提供している男性がキャンプを訪問。アスパラガスの栽培について語ると子どもたちは「アスパラはどうやって生えるの?」「カラスが食べちゃったりしないの?」などと質問。農家の男性は一度植えると10年ほど収穫できることや大きなものは2メートル近くの大きさになること、2年目以降に出る芽を30センチ程度になったら収穫することなどを教えたり、カラスのほか、イノシシやシカの害に悩んでいることなどを教えた。
子どもたちと話し「わりあいと本格的な質問をしてくれる」、「食べてくれる子どもたちを見るのは張り合いになる。来年も同じように提供できれば」と話していた。