泰阜分村の跡地訪ねる 飯田日中友好協会が中国訪問 孤児の身元調査も

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[ 2018年 9月 21日 金曜日 15時47分 ]

大八浪へ向かって祈りを捧げる一行

 飯田日中友好協会(清水可晴会長)はこのほど、中国東北部への友好訪問事業を行った。泰阜村の8人を含む17人が参加し、泰阜村分村のあった大八浪(たーぱーらん)などを巡った。

 今回の訪中事業は、泰阜村分村開拓団跡地の訪問と前回2016年の訪中で出会った残留孤児の身元調査の2つが主な目的。今月5~9日にかけて実施した。

 6日には泰阜村と友好提携を結ぶ方正県の人民政府を訪問し、趙英偉副県長の歓迎を受けた。団長の清水会長が「平和友好の旅を通して平和の尊さを学び、不再戦の決意を新たに平和友好を発展させたい」とあいさつ。横前明泰阜村長の親書を手渡した。また、同県にある日本人公墓では墓参りとともに、前回訪問時に汚れがひどかったことを受けて日本から持参した道具で清掃も行った。

 伊漢通では残留孤児の女性と再会し、自分の身元を知りたいという本人の意向を受けて唯一の手がかりの手紙を預かった。手紙は古く判読不能な状態だが、帰国後、市美術博物館に特殊な写真撮影と画像処理を依頼した。処理後は、飯田日中会員らで判読する予定だ。

 7日は大八浪を訪問し、開拓団の小学校跡地に建てられた学校を見学した。中国に残る残留孤児と再会したものの、開発が進んで過去の痕跡が失われており、8年前に存命だった当時を知る人とも会うことができなかった。

 途中、閻家(えんじゃ)駅へも立ち寄った。同駅は敗戦が濃厚になり避難する際、泰阜分村を含む近隣の開拓団員が集結し、列車に乗るかどうかの選択を迫られた場所。「標的になりやすい」として列車を避けたが、その後の逃避行で多くの犠牲者を出した。

 8日は七三一部隊陳列館で中国養父母展を見学。今年5月に来飯して講演も行った養父母連絡会の胡暁慧会長らと再会し交流会も行った。席上、養父母展長野県内巡回展示での収益金5万円と泰阜村内から集めた7万円余の募金をそれぞれ養父母連絡会に寄付した。

 泰阜村が2010年に実施した大八浪への訪問にも参加した飯田市龍江の池田真理子さんは「以前は古い建物が残っていたが、格段に開発が進んでしまった。今回、村を代表して村議会正副議長が参加したことは大きな成果だと思う」と話していた。

  

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