泰阜村、移住定住に新たな取り組み 若い世代が呼び込む

地域の話題

[ 2017年 5月 5日 金曜日 13時59分 ]

村内の若い世代が集い、コミュニティーの創造を目指す

 泰阜村は、これまで展開してきた山村都市交流を移住定住促進につなげるため新たな取り組みにチャレンジしている。県外者を対象にした単発のイベントを改め、まずは村内の若者世代が村の魅力を肌で感じ、それに共感して村に訪れた人たちを再び村に呼び戻す計画。担当する村づくり振興室の池田一治さん(62)は「若い世代のコミュニティーを創出していければ」と意気込む。

 2013年度から取り組む山村都市交流体験イベントは、県外へのPRと「第2の故郷化」を狙い、狩猟体験や音楽祭、沢登り、キクイモや信州の伝統野菜に認定される源助かぶ菜の収穫などで継続実施されてきた。一方、各種イベントを通じた移住者はこれまで1組にとどまるなど、村の情報発信ができても移住にはつながっていない厳しい現状がある。

 池田さんは同村への移住者の多くが、村内で活動するグリーンウッド自然体験教育センターの自然体験事業参加者や経験者であることに注目。毎年県外者に大人気の山賊キャンプ参加者やスタッフらが再び泰阜村に戻り、その後定住するケースが多いとして、新たな仕組み作りを模索する。

 村は昨年、同センターと連携を図る山村都市交流推進事業チームを発足。まずは村内若年夫婦に村の魅力を知ってもらい「つながりから外へと波及させたい」と戦略を練る。

 入学前の比較的参加しやすい子供や保護者を対象にした「わんぱくクラブ・シャペシャル」は昨年11月に森遊び、今年3月に味噌作りを行い、4月の「山菜採りと調理」には村内5家族が参加した。6歳の長男と訪れた同村の原清佳さん(37)は「タケノコを掘って食べて、初めての体験。子供と一緒にできることがうれしい」と話した。

 今後も夏場の川遊びや秋の森遊び、冬場は室内の催しなどを通じて若年世代のコミュニティーをつくり、村外へ強く情報を発信する原動力へとつなげたい考えだ。

 かつて外資系企業に勤め、海外勤務もあった池田さんは、横浜市で900世帯が暮らす大型マンションから2010年、泰阜村への移住を決めた。地域おこし協力隊を経て現在は役場職員として移住定住促進事業に励む1人だ。「少し長いスパンで取り組みたい。若手夫婦の仲間意識を高めることは村に残るきっかけづくりにもなる」と池田さん。「泰阜村体験者がその魅力を感じ、再び戻ってくるような仕組みと受け入れ態勢を整えたい」と語る。

  

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