泰阜村でこども山賊キャンプ

地域の話題

[ 2015年 7月 30日 木曜日 9時36分 ]

 泰阜村のNPO法人グリーンウッド自然体験教育センターが企画運営する「夏の信州こども山賊キャンプ」が、ことしも同村左京川キャンプ場などを会場に始まった。8月末までの約1カ月間で関東、中京圏を含む県内外から子どもたち約1100人余が訪れる。地元産野菜を購入して農家支援に寄与し、ことしはボランティアスタッフ(相談員)に岐阜県内の企業が社員研修で参加するなど、取り組みの幅が広がっている。

 大自然の中でアウトドア生活を楽しもうと、小中学生を対象に20年以上続く事業。現在は口コミで広がり、募集開始から短期間で定員に達する。子どもたちは川遊びやキャンプファイヤー、星空見学など期間中のスケジュールを自分たちで考えるところに人気があるという。

 10年ほど前から村内14の個人農家や団体と栽培契約を結び、4コース全29回分の野菜を地元から購入する取り組みを開始。27日から8日間の日程で始まったスーパーコース参加の約20人の子どもたちは、28日に田本地区の中島義昭さん(85)宅へ訪れ、ジャガイモ14キロやタマネギ27キロ、カボチャ20個を仕入れた。参加した児童は「田舎は野菜がたくさん取れると聞いていたけど、こんなにもらえるとは驚いた。夕飯が楽しみ」と笑顔。中島さんは「子どもの笑顔がやりがいにつながり、活性化していくのを感じる」と話した。

 相談員と呼ばれるボランティアスタッフも、課題解決力を養おうと学生や教員、社会人が多く参加し、子どもたちと寝食をともにする。ことしは岐阜県恵那市のグループ企業が入社1・2年の社員16人を参加させた。入社2年目の山田歩実さん(19)は「人とのコミュニケーション力が劣るので、一緒に楽しみながらスキルを向上させ、社会で役立てたい」と意気込む。

 同教育センターの辻英之代表理事(45)によると、近年は大分県や福井県など県外からの視察研修も増えているといい、「キャンプは子どもたちだけでなく、参加する大人の学びの場にもなりつつある。自然以外何もない場所でも産業を興せるというモデルケースになれば」と話している。

  

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