泰阜村と中国・方正県が友好提携20年

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[ 2017年 11月 16日 木曜日 15時15分 ]

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 泰阜村と中国黒龍江省ハルビン市方正県が友好提携を結んで20周年を迎え、村は16日、同村田本のあさぎり館で記念式典「祝賀のつどい」を開いた。方正県からの帰国者などから体験談を聞くなどして「満州泰阜分村」の歴史や残留邦人問題、両者の歩みを振り返り、今後の継続した交流を誓った。

 同村は1939年から入植を開始し、1100人以上の村民が中国三江省の大八浪(ターパーラン)へ開拓に赴いた。敗戦後は苛酷な逃避行を強いられ、行方不明者も含め680人余が帰らぬ人となった。

 一方、逃げ延びた先の方正県では、飢えや寒さから救ってくれた歴史的背景があり、97年9月、その恩恵に感謝し、さらなる交流と発展促進を目的に友好提携を締結。相互の交流訪問や中学生による学校訪問、生徒間交流が行われてきた。

 関係者ら約70人が出席した式典で、松島貞治村長は「当時、両者の求めるものが異なり、友好提携には慎重論だった。何をすればいいのかを考え、草の根的な市民レベルの交流を続けてきた」と振り返り、「同じ人間が憎しみ合うことはあってはならない。二度と戦争のない関係を作るための方策を考え、提案する機会になれば」と述べた。

 今回来村がかなわなかった方正県の関係者ら。張建華(チョウケンカ)県長が寄せた「友好関係は着実に実を結んできた。より一層友好関係が深まっていくことを念願する」とのメッセージが式典で披露された。

 40(昭和15)年に開拓団に参加し、53年に帰国した同村左京の池田純さん(86)は「養父は本当の子どものように育ててくれてありがたかった。その方正県と友好提携を結び交流を続ける村にも感謝したい」と思いを伝えた。

  

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