泰阜村平島田の観光施設「あいパークやすおか」の一角、フジバカマが咲き誇る通称「アサギマダラのレストラン」で、長距離を移動することで知られる大型のチョウ「アサギマダラ」が乱舞し、訪れた人の興奮を誘っている。
四季折々の花木を楽しめる場所を目指す同施設では、2014年に春の遠足で訪れた泰阜小学校の児童らが、フジバカマの苗80株を定植。以降管理スタッフらが徐々に株数を増やし、現在は約7アールにわたりピンクや白の花が咲き、毎年多くのアサギマダラを誘っている。
今年も9月中旬ごろから飛来を確認し、月末には1日で約100匹のマーキングができるなど「レストラン」は大盛況。2日午後3時過ぎにも多くのアサギマダラがじゃれ合うように飛び交い、1つの株に複数匹が羽を休める姿や、水色の美しい羽を大きく広げる姿などが見られた。
管理人の木下之義さん(67)は「日や時間帯によって飛来する数が全然違うが、涼しい時の方が多い傾向がある。フジバカマとアサギマダラの共演を楽しんでもらえたら」と話している。
問い合わせは同施設(電話0260・26・2001)へ。
◎写真説明:並んで羽を休めるアサギマダラ