涙で元一さんしのぶ 教え子や知人ら集まり

地域の話題

[ 2011年 5月 31日 火曜日 15時13分 ]

 昨年11月6日に101歳で亡くなった阿智村出身の写真・童画家、熊谷元一さんをしのぶ会が28日、同村中央公民館で開かれた。教員時代の教え子やつながりのあった人など約130人が集まり、3足のわらじを履いて郷里を見つめ続けた1世紀の人生、温和な人柄などを語り合った。

 東京で昨年行われた通夜、告別式に参列できた地元関係者が少なかったことから、熊谷元一写真保存会(原治幸会長)と教え子たちが「村内でもしのぶ集いを開こう」と決め、実行委員会を立ち上げて準備を進めてきた。

 実行委員長の原さんは「亡くなる1カ月前に描いた童画には、人生の終わりを悟り『最後の作品』と書かれている。40年近く付き合ったが、人を誹謗(ひぼう)したことがなく、人徳があった」と回想した。

 教え子たちは声を震わせながら、小学生時代の思い出を発表。智里東小代表の男性は、掃除中にしかられた記憶をたどると「教え子だったことは私の誇り」、伍和小時代の教え子の男性は「『けんかは子ども同士で解決しろ』という教えはその後の人生にとって大きかった。ゆっくり休んでほしいが、天国でもカメラをさげて活動するのだろう」と話した。

 夫人とともに出席したブックデザイナーの長男(69)=東京都清瀬市=は「後年は東京で過ごしたが、頭の中は阿智のことでいっぱいだった。昼神の写真童画館のように立派な施設をつくってもらった写真家はまれで、感謝に堪えない。『おれが死んだらみんなで万歳をしてくれ』と話していたから、できるだけ明るくしのんでもらえたら」と涙を浮かべて語った。

 会場内には教員時代の姿や村内で撮影する様子などが展示され、伍和の教え子たちは熊谷さんが愛した野山の花をあしらった手作りの祭壇を飾り付けた。

  

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