豊丘村役場の庁舎南側に職員有志が育てたゴーヤのつるが伸び、夏の日差しを遮るのに一役買っている。
つる性の植物で窓辺に日陰をつくるグリーンカーテンは、自然の力で室温を下げる効果があるとされる。
地球温暖化対策の一環として、職員の提案で初めて試みた。有志が出資し合い、ゴーヤの苗を購入したほか5月連休明けにプランターを並べ、ネットを幅40メートル、高さ約6メートルにわたって張った。
順調に伸びたつるに緑色の大きな葉が重なり、1階の窓を覆うまでに。35度を超える猛暑日であっても「あるとないとでは1~2度違う」と職員。「癒される」「暑さが和らぐ」などと言い、休憩時に静かに眺める職員の姿も見られる。
夏の日差しをしっかりガードしてくれるとあって、例年と比べ冷房費を抑えられそうだ。
7月上旬から収穫もでき、管理する職員によると、1日20本取れる日もあった。職員で味を楽しむだけでなく、希望する来庁者に譲ったりもしている。
奥山義臣副村長は「さわやかさを感じさせるグリーンカーテンになった。環境に配慮した素晴らしい取り組みであり、今後も続けてほしい」と話した。