清内路歴史・文化研究の成果を、東大院生が2冊目報告書

地域の話題

[ 2011年 4月 8日 金曜日 15時16分 ]

 東京大学の大学院人文社会系研究科・文学部日本史学研究室は、阿智村清内路の歴史と文化に関する研究の成果を冊子にまとめ、250部をこのほど村に提供した。役場清内路振興室が希望者に無料配布している。

 吉田伸之教授の指導で昨年度行った旧清内路村役場やJAみなみ信州清内路支所、旧清内路郵便局の保存文書、近世・近代文書の現状記録調査の概要と報告に加え、住民7人を対象に行った聞き取り調査の内容、主力産業だった「おいらんたばこ」の生産と流通、明治初期の演劇などに関する研究リポートを掲載している。

 住民の聞き取り調査では、90戸が同じ墓に入る上清内路の習わし「一山一墓」が始まった理由など、村の暮らしや伝統、それぞれの生い立ちと足跡、阿智村との合併に対する思い、地域課題について丹念に取材。木地師の末えいだった大蔵貢(新東宝・大蔵映画社長)・近江俊郎(歌手)兄弟が住んでいた屋敷跡が残っていることなど、分かりやすく興味深い記述も多い。

 同大学院による清内路研究の報告書は2冊目。前支所長の野村健司さんは「手作り花火の後継者難、伝統野菜の栽培者が高齢化するなど、先行きは明るくないが、刻まれた歴史はそう簡単に消えないものと信じる。調査の成果を文献にまとめてくれたことに感謝したい」と話した。

  

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