温泉復活へ地域一丸

地域の話題

[ 2020年 6月 24日 水曜日 16時55分 ]

 飯田市南信濃振興公社の指定管理運営撤退に伴い本年度から市が直営する「かぐらの湯」の長期休業を受け、地元南信濃地区で23日、検証委員会と応援団が発足した。メンテナンス中に発生した源泉揚湯ポンプの落下事故で、温泉復活までには長期間を要することが予想されている。まちづくり委員会や商工会、観光協会などが中心になり、「地域一丸となって取り組もう」と決意している。

 同日開いた初の合同会議には住民ら70人余が出席。市観光課が休業が続く背景や経過、今後の見通しなどを伝え、情報を共有した。

 市の説明によると、揚湯ポンプの落下で源泉の引き湯ができなくなった。機能回復に向けたメンテナンス業者との法定手続きがあり、半年ほどの期間を要する見込み。

 温泉の復活までには長い時間が必要になることから、市は沸かし湯での再開について4月からまちづくり委などと協議。「まずは再開を優先すべき」として、7月5日の営業再開を決めた。

 一方、温泉施設として復活させるまでには、ポンプの取り出しか新たな源泉の掘削が必要で、取り出しの場合は約半年、掘削は約1年半がかかるという。

 地元が求めているのは「“温泉”の復活」で、地域観光、誘客の柱として、宿泊、飲食、商業など地域内経済への波及効果に期待している。

 温泉復活を目指し、関係機関に働き掛けを続ける方針で、その両輪となるべく、検証委と応援団を立ち上げた。

 検証委は、まちづくり委と市、専門家らでつくるワーキングチームを中心に、運営に必要な経費や採算性などを分析し、結果をもとに、次期指定管理者の選考に関する協議を行う。

 同地区の46団体が参画する応援団は「かぐらの湯を拠点に、多くの観光客を迎えるにぎわいづくりの場を創出しよう」と、周辺環境整備やイベントの開催、情報発信などに取り組んでいく。

 両団体の会長を務める牧島定好まちづくり委会長(71)は「長期休業という事態を迎え、あらためてかぐらの湯が地域にとって重要な拠点施設だということを実感した」と強調。温泉の早期復活に向け、「地域を挙げて関わることで、施設をより住民にとって身近なものとしていきたい。将来的には地元で指定管理運営ができれば」と話した。

◎写真説明:かぐらの湯で開いた合同会議

  

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