満蒙開拓語り部養成講座「ピースLabo.(ラボ)」

地域の話題

[ 2012年 3月 29日 木曜日 14時55分 ]

日中ピースLabo 満蒙開拓の語り部を養成する1年間の講座「ピースLabo.(ラボ)」の第3回が27日、飯田市大瀬木の伊賀良公民館であり、県外者を含む約35人が帰国体験者らの話を聞いた。

 

 前段は飯田日中友好協会事務局長の小林勝人さんが中国残留日本人、帰国者の歴史的背景や抱えている問題について解説。敗戦後に国が目をつむったこと、長期間にわたり帰国の手を差し伸べなかったこと、帰国者に対する支援が不十分だったことを体系的に説明しながら「国も市民もマスコミも無関心だったため、対応が遅れた。私たちにも責任がある」などと指摘した。

 

 体験談では1940(昭和15)年に泰阜村開拓団として旧満州に入植し、その後40年間を中国で過ごした飯田市上郷黒田の中島千鶴さん(79)が、中国での生活の様子や帰国後の苦悩などを明かした。

 

 終戦直後の混乱や過酷な収容所生活、家族の死などを振り返り、当時の心境を告白。中国人に助けられたいきさつ、「日本にいつ帰れるかとずっと思ってきた」という生活なども伝え、「自分がこんな人生を歩んできたのは戦争があったから。満州に行かなければ違う人生になった。それが悔しい」と訴えた。

 

 参加者の中には、若年世代や子どもたちの姿も。一人は「体験者の気持ちを考えると、聞いてはいけないことだけど、聞かなくてはならないことだと感じている」と話した。

 

 問い合わせは満蒙開拓平和記念館事業準備委員会(電話43・5580)へ。

  

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