牧野市長が障害者の就労支援に取り組むアップル工房イイダを訪問

地域の話題

[ 2010年 1月 7日 木曜日 8時15分 ]

 飯田市の牧野光朗市長は6日、障害者の就労支援に積極的に取り組む座光寺の企業組合アップル工房イイダ(今村忠弘代表理事、従業員40人)を訪れ、施設の現状や施設利用者の声を聞いた。毎年行っている障害者施設市長激励訪問で、今年度は「きちんと活動できているところは全国的にも数少ない」(今村代表理事)という就労継続支援A型作業所を訪れた。

 障害者自立支援法によるA型作業所は、雇用保険を掛けて最低賃金を保障する障害者福祉施設。県内では9カ所が県認可を受けている。アップル工房イイダは「就労場所がない障害者が自分たちで働きやすい職場をつくろう」と、社会福祉法人でなく企業組合を設立。2003(平成15)年12月に上郷飯沼でオンデマンド印刷業務をスタートした。

 07(同19)年から現在地でクリーニング事業を開始し、リネン事業部を創設するとともに、A型作業所の認可を受けた。09(同21)年7月から近くの高森町牛牧でシイタケの栽培事業を開始するとともに、2つ目のA型作業所の認可を受けた。発足当初4人だった障害者は、昨年11月からシイタケの本格栽培と同時に毎月5人ずつ増えており、現在は35人ぐらいいる。

 今村代表理事は「シイタケは地元のスーパーで『南信州美女シイタケ』の商品名でおいしいと評価を得ている。精神、知的、身体の障害特性をうまく組み合わせて、一般企業と同等かそれ以上の品質のものを提供しようとやっている。障害者が主戦力であり、力を発揮しやすいように支援している。障害者施設向けのモデル事業として、同様の施設を西部か南部にもう1つつくりたい」と説明。

 牧野市長は「障害者が働く場所を自分たちでつくっているのは、自主自立のムトスの精神を発揮していると心強く感じる。全国的にもモデルとなる事業であり、これからも全国に向けて情報発信していく取り組みを続けていくよう期待している。行政も多様な主体と一緒になって障害者の地域福祉にしっかり取り組んでいきたい」と述べた。

  

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