インドアプレーン大会や小学生紙飛行機大会をメーンに据えた「インドアプレーンフェスタin飯田」は1日、飯田工業高校体育館で開かれた。子どもから大人までが参加して、全国的にみても珍しく貴重な同プレーンの特徴や飛行に歓声が上がった。
産学連携を進める飯田精密機械工業会、飯田電子工業会、飯田工業高校が実行委員会を組織して企画。航空工学および組込制御技術の底辺拡大、青少年健全育成を目的に、昨年に続く第2回大会となった。
インドアプレーンは室内で飛ばすことを前提にした軽量模型飛行機で、操縦のきかないものから手元の送信機で自在にコントロールする電動タイプもある。重さ2グラムのインドアプレーンは1円玉2枚に相当する驚きの軽さだ。
インドアプレーン大会では、モーターで回るプロペラと方向蛇が付いた重さ12グラム以下の機体を用い、遠隔操作しながら約10メートル離れた場所に設置されるポールを旋回してその正確さを競い合った。また伊那フライングクラブによる大型ラジコン飛行機のデモンストレーションが大会を盛り上げ、小学生を対象にした紙飛行機大会では、同校生徒らが先生役を務めて子どもたちが制作。約15メートル先の着地点に機体をどれだけ近づけられるかを自作の飛行機で競い合った。
高校生部門で初参加した同校1年の宮沢裕大君(16)はインドアプレーン歴2カ月だが、これまで企業を対象とした技術講習会やこの日の小学生紙飛行機製作で指導者を務めた。「自分自身ものづくりが好きなので、子どもたちや地域にその楽しさが伝われば」と話し、大会長の矢崎隆司飯田精密機械工業会長も「夢が広がる大会として継続開催できてよかった。今後も連携を深める中で拡大していければ」とさらなる発展に期待を寄せた。