猿庫の泉保存会の初釜 名水で点てた一服を堪能

地域の話題

[ 2012年 2月 15日 水曜日 15時19分 ]

 猿庫の泉保存会(小林克郎会長)は11日、恒例の初釜茶会を飯田市羽場公民館で開いた。名水で点(た)てた一服を、会員メンバーや地元選出の県議ら来賓を含め約70人が堪能した。

 5月の野点(のだて)と並ぶメーンイベントの初釜茶会。この日の席主は表千家の関島宗節さんが務めた。茶菓子は船橋屋=本店・同市山本=の「織部万十」、掛け物は宗心筆「松無古今色」を掲げた。花木はみずみずしい青竹に「芽吹き始めた芽に気持ちを通じ合わす」との思いを込め結びヤナギと紅白のツバキをあしらった。

 茶会では菓子に続き、羽場地区で活動する「子ども茶道教室」の子どもたちも協力しながら点てた茶を順に運んだ。小林会長は猿庫の名水を飯田の宝と位置付けながら「子や孫の世代までしっかりと守り、リニア時代になっても世界に発信できるよう努めたい」と思いを伝えた。

 猿庫の泉は昔から茶の湯に適することで知られ、文化文政年間(1804―1830)のころは、飯田城主の堀公が城内に数奇屋を建て、毎朝家来がくんできた泉の水で茶を点てたとされる。1985年に環境省の「名水百選」に認定され、同年に保存会が発足。200人弱の会員が毎週日曜日を基本にして茶会を開き、泉周辺の清掃・整備活動に励んでいる。同泉には年間2―3万人ほどが訪れ、5月から10月まで開く日曜茶会にも1000人以上の参加がある。

  

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