現地で構造や役割学ぶ

地域の話題

[ 2020年 10月 6日 火曜日 15時02分 ]

 県飯田建設事務所松川ダム管理事務所は4日、飯田市上飯田の同所で松川ダムの見学会を開いた。ビデオ上映やパネル展で職員がダムの構造や役割を説明。初めての企画としてダムカード風の写真が撮れるフォトフレームを設置し、記念撮影をした。

 毎年、7月下旬の「森と湖に親しむ旬間」に合わせ、同ダムと松川町の片桐ダムの見学会を実施してきたが、新型コロナウイルス感染防止のため、本年度はダム内部の見学をしないなど規模を縮小した。

 ビデオ上映では、三六災害と松川ダム再開発事業を解説。1961(昭和36)年の同災害で土砂災害が約1万カ所あったとし、伊那谷の花崗岩は風化が進んで雨に弱い部分が多いため、災害が起こりやすいとした。

 松川ダム再開発事業は▽貯水池に堆積している土砂の排除▽土砂バイパスによるダム湖への土砂流入の軽減―の2つの柱を説明。土砂バイパスは全国的に珍しく、大雨の際には上流の堰で大きな土砂の流入を防ぎ、バイパスでは細かい砂を運び、下流で流しているとした。

 パネル展では職員がダムの概要を伝えた。ダムには治水と利水の2つの目的があり、松川ダムは飯田市の約6万4000人の水源になっていること、発電もしており、最大約1200キロワット(約400戸分)の電力をまかなっていると説明した。

 参加者は堤防の一番高い部分を見て回り、ダムを一望。さまざまなダムを巡っているという豊科北小3年の男子児童(8)=安曇野市=は「水を計算して流しているのがすごいと思った」、同事務所の後藤誠一郎次長は「見学を通して、洪水を調整しているなどダムの役割や重要性を知ってもらうきっかけになれば」と話した。

◎写真説明:ダムを背景に設置されたフォトフレームで記念撮影する参加者

  

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