生産団体や流通関係者らが「伝統野菜情報交換会」 

地域の話題

[ 2011年 10月 22日 土曜日 13時43分 ]

 飯田下伊那地域の市町村やJA、下伊那地方事務所などでつくる飯伊農業振興協議会は20日、下伊那伝統野菜情報交換会を阿智村内で開いた。伝統野菜の生産者や流通業者、自治体関係者ら約40人が参加。同村清内路で伝統野菜の「赤根大根」の畑を視察したほか、同村浪合の「治部坂峠きくいも茶屋」で小規模産地における流通販売に関する講演を聞いたり、伝統野菜の創作料理を味わったりした。

 県は2007年度に「信州伝統野菜認定制度」を創設。現在は県内で58種類が認定され、そのうち飯伊は「下栗芋」(飯田市上村)や「親田辛味大根」(下條村)、「ていざなす」(天龍村)、「鈴ケ沢なす」(阿南町)など18種類と多い。情報交換会は伝統野菜の生産振興や消費拡大などを狙いに、09年から毎年開いている。

 ことしは現地視察を初めて取り入れ、同村清内路で赤根大根の畑を見学。葉も漬物に用いられることや味の特徴、生産時に注意している点などを紹介した。

 同村浪合の「きくいも茶屋」に移動後は、青果卸業「マチルダ」(東京都)の田川浩子社長が「小規模産地における流通販売について」と題して講演。「生産者が売りたいものと消費者が欲しいものとのマッチングが重要」と指摘し、契約農家と飲食店を結ぶ同社の産直システムや固定価格制の採用理由などを説明した。

 意見交換の中で、伝統野菜の生産者らは「高齢化が進んでいるが、Iターン者らと協力して栽培を続けたい」「大規模展開は難しくても、確かな品質のものを提供していく」などの思いを披露。担い手の高齢化のほか、販路の開拓や輸送経費の抑制などが課題に挙がった。

 試食会で参加者たちは、同茶屋内の食事処「りんどう」のシェフによる伝統野菜の創作料理を堪能。清内路かぼちゃの炊き込みご飯とバターブイヨン煮込み、鈴ケ沢なすと平谷いものラザニアなど全9品が並び、多彩な味わい方に触れた。

 天龍村ていざなす生産者組合の秦正副組合長は、ていざなすの揚げ浸しを牛肉のみそ煮とともに味わいながら「そぼろを添えて食べたことはあるが、これは初めて。いろいろと応用してもらえるのはうれしい」と話していた。

  

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