天龍村のJR飯田線伊那小沢駅近くに植わるカンザクラが花開き、村は6日に開花宣言を発表した。前日の雨から一転して青空が広がったこの日、観察を続けてきた村振興課が1本の木に5~6輪が咲く状態を確認。昨年よりも10日遅い開花宣言になった。
伊那小沢駅の開業を記念して植えられたとされる駅周辺の10本を基準に毎年観察してきたが、昨年9月の台風18号の影響で半数の木が折れる被害を受け、例年通り咲くか心配されていた。
今年は気温の低下もあって2月下旬にようやくつぼみから花びらが顔をのぞかせ、今月2日には1、2輪が花を咲かせた。
村によると、今月下旬から4月上旬にかけて見ごろを迎えそうで、「台風被害で例年通りきれいに咲くか心配だったけど彩ってうれしい。ここを出発点に県内の春が北上してくれれば」と話した。