長野県南部防災対策協議会(吉川光國会長)は25日、飯田、駒ケ根、伊那の3地区で天竜川河川敷などの清掃活動を行った。同協議会に加入する建設会社社員をはじめ、国土交通省天竜川上流河川事務所職員ら、3地区合わせて約90人が参加。2時間にわたりり、河川をはじめ周辺道路のごみ拾いに汗を流した。
南信(伊那谷・木曽谷)地域の建設業者65社でつくる同協議会は、自然災害に対する防災対策の強化を図り、安全に安心して暮らすことのできる地域づくりを目指し活動。国交省の各事務所と災害時における緊急応急支援協定を締結し、独自の緊急資機材庫を各地に設置するなど、地域の防災強化に努めている。
河川の清掃活動は、環境美化活動の一環として年に1回実施し、今回で23回目。「ラブリバー天竜の日」と名付け、天竜川河川敷や堤防、周辺道路などのごみを拾っている。この日、飯田地区では約30人が参加。空き缶やたばこの吸い殻、ビニール袋、使用済みの花火などのごみを次々と拾っていった。先日の台風の影響もあり、ことしは例年以上に多くのごみが回収された。
同協議会の吉川会長は「美化活動は、地道に継続することが大切。河川にごみを捨てる人がいなくなるまで、活動を続けていきたい」と話していた。