都市部などから三遠南信地域への移住をうながすポータルサイト「愛知・静岡・長野 おんだんあんしん三遠南信」の公開が、15日から始まった。39市町村と商工団体などでつくる三遠南信地域連携ビジョン推進会議(SENA)が運営している。
新型コロナウイルスの感染拡大により、一極集中が長く続いた東京が転出超過に移行した状況を好機ととらえ、三遠南信地域連携ビジョンの一つ「住むなら三遠南信プロジェクト」を前進させようと構築。海抜0メートルから3000メートル級の山までの自然環境に恵まれ、多様性に富んだ生活環境があり、大都市からアクセスしやすいことなどをPRしている。
「エリア」(東三河、遠州、南信州)と「基本条件」(『海がある』『山がある』『名古屋から2時間以内』など)、「こだわり条件」(『登山がしたい』『温泉がある』など)の3つを選んで検索すると、ニーズにかなった自治体が表示され、それぞれの移住・定住情報サイトにジャンプして、より詳しい情報が得られるという仕組み。
SENAの会長を務める鈴木康友浜松市長は「多くの選択肢の中から、より理想に近い移住候補地を選択できるメリットがある。広域連携のスケールメリットを生かした一体的な移住・定住促進の取り組みは意義のあるものだと思う」と話している。
SENAは本年度、首都圏か名古屋圏で「移住・就職のための三遠南信フェア」を計画していたが、新型コロナウイルスの感染拡大で開けなくなったことからサイトの構築に計画を変更した。
事務局は「単独の市町村の魅力だけでなく、三遠南信地域全体の魅力を伝えながらのPRは効果が大きいと考える」とし、利用を呼び掛けている。
ポータルサイトはSENAのHPからアクセスできる。URLはhttps://www.sena‐vision.jp/ondan‐anshin/
◎写真説明:39市町村から理想に近い移住候補地が選べる