第6回竜丘古墳まつりは9日、飯田市桐林の塚原二子塚古墳を舞台に繰り広げられた。竜丘小学校6年生が作ったはにわの野焼きをはじめ、鈴岡太鼓や時又保育園マーチングバンドの演奏、各種体験イベントなどが繰り広げられ、大人から子どもまでの400人ほどでにぎわった。
市内でも数多くの古墳が残る同地区では、住民の手で古墳を活用し保全していこうとの取り組みが続いている。古墳まつりは、一般の人々が古墳に親しみ、交流を深める学びの場として続いてきた。
オープニングのアトラクションでは、前方後円墳の塚原二子塚をステージに、鈴岡太鼓や時又保育園マーチングバンドが演奏。体験イベントでは古代人の生活を学ぼうと木をこすり合わせての火おこしや、まが玉づくり、はにわ制作などのコーナーが設けられ、訪れた親子連れを楽しませた。
また富本銭のレプリカ作りや古代米の試食のほか、古墳の周囲に花を植えて彩る体験、古墳からの出土品を展示するコーナーもあり、さまざまな角度から古墳やそれに携わる人々について学んだ。
竜丘地区では、古墳の保存や活用に住民が主体的に取り組んでいこうと、5月に新たな担い手となる組織「竜丘古墳の会」が発足。景観美化や学習活動、調査研究、イベントなど様々な形で地域の古墳を盛り上げていく。