荒廃竹林の整備を進めようと豊丘村は、県の地域発元気づくり支援金を活用して竹の破砕機を導入した。
17日、伴野区の竹林整備で新たな破砕機を使用した。雨の中、区の役員や地権者、周辺住民ら約20人が参加し、村道沿いに生い茂った竹林を伐採した。
同所は小園から源道地へ向かう村道で、周囲の竹林が見通しを悪くしている他、冬の降雪時には竹がしなって通行の支障となっていた。
長谷川義久区長(70)は「以前のものより小型だが調子はいい。区内には地権者だけでは手がつけられない竹林がいくつもある。年2回ずつだが、整備を続けていきたい」と話した。
同村は、各地区の竹林整備作業で下伊那北部事務組合が所有する破砕機を利用してきたが、故障が相次ぎ本年度から使用できない状態になっていた。
元気づくり支援金事業では、破砕機の購入だけでなく、粉砕した竹パウダーを活用するため保管庫を設ける。竹パウダーは農家に配布し農産物の栽培に活用する方針。また、竹ボイラーの設置や井戸の掘削も行い、道の駅に隣接する新たな観光施設で足湯を沸かす燃料としても竹を活用していく方針だ。
◎写真説明:新たな粉砕機で竹林整備(豊丘村伴野で)